バザー [日ごろのこと]
今週、市民団体が主催するバザーに出かけた。商品は文房具である。人気のバザーなので混雑していた。私が商品を見ていると、落ち着かない初老の小男が商品と私の間に割り込んで商品を触る。他にも商品があるのに不愉快だなと思い、近くの別の商品の所へ行くと、再び同じことをする。病気かと思った。一瞥するとごめんなどと言う。アナタねえ...と呆れて返すと、ごめんと謝ったじゃないかとけんか腰になった。混雑している中、少しでも損をしないように、他人が見ている商品を総覧しようとしているらしい。愚者と面倒なことになるのを避けるため、トラブルを起こさないようにと注意して立ち去った。何やら言っていたが、相手にしなかった。迫り寄ってまでは来なかった。体格が異なるということもあるだろう。
その後、私はレジで支払って会場を後にした。すると交差点でばったり会った。まさか追いかけてきたのかと思ったが、小男はうつむいて足早に立ち去った。観察してみると、商品を買ってないかほとんど買っていないようであった。金もないのだろう。何をやっているんだろうか。
人間は同調性バイアスがあり、他人がある商品を選んでいると、無償にうらやましくなったり、あるいは意味もなく負けん気になって、その商品の所に一緒に並んだり、見に行ったりするものである。他の商品棚は空いていて、そちらを見たほうが快適なはずなのにである。無意識のなせるわざである。
ほとんど駐車している車がない広い駐車場で、前後左右の車がないところに駐車して戻ってくると、すぐ隣に車が駐車されていることがあるという。後から駐車する車の主はトナラーといわれている。事故防止や快適さという観点から考えると、意味不明である。こうして無意識のほうが強く働く人間は多い。
こうした人間の性質を利用して、マーケティング活動なども行われることがある。卑近な例では人間は例えばおいしい店でもないのに行列ができると並んでしまうらから、サクラをアルバイトで雇い、並ばせる。またはTV局に行列のできる店と放映してもらう。またギャンブルにはまる者など、こうした同調性バイアスを利用されているのである。
人間は賢者でなければ金魚の糞であり、金魚の糞は人間の本質である。
同調性バイアスを発揮して善悪の判断を鈍らすか、大衆の同調性バイアスを利用してマーケティングをしたり経営に生かすかで、凡人と賢者の差異が生まれるだろう。天と地の差とも言えるだろう。社会において賢者は少数で構わないから、賢者は少数である。自分が他の大勢と違う言動を取っていても、何ら恥ずることはない。
その後、私はレジで支払って会場を後にした。すると交差点でばったり会った。まさか追いかけてきたのかと思ったが、小男はうつむいて足早に立ち去った。観察してみると、商品を買ってないかほとんど買っていないようであった。金もないのだろう。何をやっているんだろうか。
人間は同調性バイアスがあり、他人がある商品を選んでいると、無償にうらやましくなったり、あるいは意味もなく負けん気になって、その商品の所に一緒に並んだり、見に行ったりするものである。他の商品棚は空いていて、そちらを見たほうが快適なはずなのにである。無意識のなせるわざである。
ほとんど駐車している車がない広い駐車場で、前後左右の車がないところに駐車して戻ってくると、すぐ隣に車が駐車されていることがあるという。後から駐車する車の主はトナラーといわれている。事故防止や快適さという観点から考えると、意味不明である。こうして無意識のほうが強く働く人間は多い。
こうした人間の性質を利用して、マーケティング活動なども行われることがある。卑近な例では人間は例えばおいしい店でもないのに行列ができると並んでしまうらから、サクラをアルバイトで雇い、並ばせる。またはTV局に行列のできる店と放映してもらう。またギャンブルにはまる者など、こうした同調性バイアスを利用されているのである。
人間は賢者でなければ金魚の糞であり、金魚の糞は人間の本質である。
同調性バイアスを発揮して善悪の判断を鈍らすか、大衆の同調性バイアスを利用してマーケティングをしたり経営に生かすかで、凡人と賢者の差異が生まれるだろう。天と地の差とも言えるだろう。社会において賢者は少数で構わないから、賢者は少数である。自分が他の大勢と違う言動を取っていても、何ら恥ずることはない。
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