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　ニュースによると，きょうは梅雨入りだという。雨が降ったり止んだりした。

　私は転職活動中なので，終日，履歴書，職務経歴書など応募書類を作っていた。現在，応募を検討しているのは，環境保護を事業とする東京都内の財団法人とやはり同様の都内のＮＧＯだ。書き方に工夫が必要なので，何だか煮詰まって駅前の喫茶店まで夕方，傘を持って散歩をした。

　喫茶店では，明治時代に事業家が立てた人文系の研究所の由来を書いた本が置いてあったので，ちょっと読んでみた。地域の歴史なので興味深かった。その研究所にはホールがいくつかあり，地域では音楽演奏や講演会などの文化活動にも利用されている。事業家について私はよく知らなかった。今ひとつ有名ではない。その本によるとその事業家は戦前，戦中にかけて戦争協力をしていたらしい。Ａ級戦犯容疑もかけられた。どうもそのへんが評価されていない理由かもしれない。ただし，その研究所は和洋折衷の白亜の建物で，立派であるし，どちらかというと今は皮肉なことに，リベラルな人の講演会にも使われている。

 　駅前の本屋で週刊ニュース誌「週刊金曜日」の最新号を読んだ。ベトナム戦争30周年の特集をやっていた。米軍が森林を取り払うために撒いたダイオキシン入りの枯葉剤の影響で生まれた奇形児の姿の写真が衝撃的だった。

週刊金曜日　http://www.kinyobi.co.jp/Recent

　また，この月刊誌の編集幹部が自らの健康について書いていた。その編集幹部はガンを３度患っており， その理由を探ると，長年の新聞記者生活のストレスと外食の連続，運動不足などが挙げられるのだという。実は私はその編集幹部に数年前，会ったことがある。原稿掲載を依頼したのだが断られた。陰気でやる気がない人だなあと思った。検討すると言われて後に電話で返事を催促すると原稿を無くしたのでもう一度送ってくれなどと言われた。原稿がつまらないからかもしれないと思ったが，その週刊誌にいくつか書いたライターの知人も「すごく官僚的な人だったので，けんかした」と言っていた。