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小児病的男性主義 [日ごろのこと]

 Xという企業があり、創業者が賢くて成長著しく、優良経営なのでMBAのケースとしても学んだ。創業者はよく日経系のメディアにも出演している。

 定期的な運動の指導者Pの長男Qが大卒後、X社に入社した。入社時の代表取締役は創業者ではなく、親族でない右腕であった。PはQに「本人に言うなよ」と言いつつ、代表取締役と同級生であったこと、よくいじめていたことなどを話したという。Qは父親たるPの戒めを破って、何かの機会で代表取締役に言ったという。するとQは遠隔に配転された。配転されて孤独に耐えられなくて退職したという。代表取締役は後に「期待してしまった」という話だったという。新卒時の会社を早期に退職したので、その後、Qはその後長期に経済的に不安定だったようである。

 私はPから聞き出したわけではない。繰り返ししゃべるので憶えてしまった。人様の家庭の話だから口を指しをはさまなかった。

 話を全体として見ると、Pはただ黙ってりゃよかったのに、愚かしいというだけである。しかし少し考えてみよう。Pは実質的にどうしてQの立場が不安定になるように仕向けたのだろうか。悪意は絶対勝つという。悪意が生じたのはどうしてなのだろうか。

 Pは“お前に給与と将来性を与えている大企業の代表取締役をお父さんはいじめてたことがあるんだぞ、下っ端だったんだぞ”ということをどうしても長男に言いたかったのではないだろうか。言えたことにこそ極めて高い価値があり、Qが不利になっても構わないというわけである。自分勝手ここに極まれり。テステステロンのなせる業、小児病的男性主義というものであろう。動物的動機だから自制が効かないのである。

 愚かしい者は耳を傾けていると、“自分はいかに愚かしいか”というエピソードを聞かれもしないのにぺらぺらしゃべっている。“こんな俺でも今後も一緒にやるんかい?”と暗に尋ねているのである。なるべく早めに不同意したほうがよい。犠牲にならないように注意したい。
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発熱 [仕事を考える]

 5月末、遠出しようとしていたら駅近くで頭痛がした。念のため自宅に戻ると発熱していた。熱が下がらず、療養となってしまった。診療所にも2回ほど通った。39度ほどの高熱が2、3日下がらなかった。幸いなことはよく眠れたことと、食欲があまり下がらなかったことである。熱が出ていると、おかしな悪夢を見た。しかし数日後、のんきに温泉に入る夢を見た。どうやら治ったらしい。

 トラブルがあって、それが終わったので、関係して熱が出たのだろう。治ったということはもう無罪放免だろう。

 2016年ごろ、定期的な運動への参加者は少なく開店休業状態であった。それが現在10数人になった。概ね3倍程度になった。しかしこれ以上人数が増えないのを私のせいにしたのだろう。

 人間は謙虚でないと、原因と結果を逆に考えたり、敵と味方を逆に考えたりするものである。

 私が抜けたことで、元に戻ると思う。元に戻るというのは開店休業になるということである。売上が上がらないと、賢い経営者は経営努力や事業環境を考える。しかし賢くない経営者は側近を首にして売上を激減させることもある。
 
 当時、開店休業でもつぶれてなかったのだから、本当に単に元に戻るというだけである。定期的な運動はボランティア的だから、本当は売上ではない。しかし営業利益に当たるのものが指導者の懐に入っていたとしたら、ほとんど何もないところへ年数10万円のキャッシュが入った。そして入ることによって、何もないときよりも欲得が膨らんだのだろう。

 金の卵を産む鶏を殺したというわけである。もちろんそんなことしても無益である。しかし人間はこうしたことをやりたがるらしい。

 ローマ帝国の歴史を見ると、政敵は暗殺されたり虐殺されたりする。ここが古代ローマなら、私はさしずめ売上を3倍にした努力のかどで、つまり理不尽な理由で虐殺されたであろう。しかし古代ローマでないので生命や財産は脅かされない。指導者は自らが占有する小さな空間で私を幾ら攻撃しようと、その空間以外の市民社会で何ともすることができない。古代ローマでないことは幸いである。

 私は不安全な狭い空間から放り出されることで安全な広い空間へ解放されたということになる。自主的にやっていた努力や我慢をもうしなくていいので、自由なのである。
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高橋洋一を読む [社会を考える]

戦後経済史は嘘ばかり 日本の未来を読み解く正しい視点 (PHP新書)


 アベノミクスのブレーンだった高橋洋一の図書を集中して読んでいる。高橋は中央銀行の役割は物価安定だけでなく雇用があるとする。日銀は雇用について責任があることを知らないらしい。

 高橋はデフレが生じたとき、金融政策でGDPデフレーターで測るインフレ率が高くならない程度にマネタリーベースを増加させ、円安にして輸出主体のエクセレントカンパニーに稼いでもらい、GDPを増加させる。そうすることで失業率を低下させることができるとする。マネタリーベースを増加させるには日銀が買いオペをする。すなわち国債を買う。

 これを実際にやったのはアベノミクス及び菅内閣時代だという。現在はGDPデフレーターはなおマイナスだからデフレ状態で、マネタリーベースを増加させなければならない。しかし岸田内閣はマクロ経済に理解が乏しく、財務省が主張するように増税や金利上昇させたいらしい。

 景気爆発に冷や水を浴びせないためには岸田内閣は退陣したほうがいいらしい。解散を検討すると、株価が急上昇したから市場はそうした理解なのだろう。

 日銀は金利の操作がよくできないらしい。三重野康総裁もマクロ経済が分からなく、地価上昇をマスコミに批判されたから、何となく金利を上げ失われた20年を作ったらしい。


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カネの問題 [社会を考える]

 高橋洋一の著書を読んでいると、人口減少、未婚化、失業率などはイデオロギーなどの問題ではなく、カネの問題、経済成長の問題という考えが伝わってくる。企業や国民に将来、経済のパイが大きくなるだろうという期待があり、そのパイが実際に大きくなれば、企業の経済活動は盛んになり、子どもはたくさん生まれ、雇用も生まれるというわけである。大雑把と言えるがこれがマクロ経済の考え方である。1990年代後半から20年間、こうしたパイは大きくならなかった

 日銀が銀行など金融機関から500兆円の国債を買い入れ、マネタリーベースを100兆円から600兆円にすることで、金融機関の準備預金を過剰にする。金融機関には企業に融資したり、国民に住宅ローンなどで貸し出させるのである。そうすることでケインズ効果が生まれるのである。

 現在、失業率は2.5%ほどであり、デフレ時代の5%の半分である。円安でエクセレントカンパニーである輸出企業にとってはチャンスである。今こそケインズ効果が生まれ、景気が回復するのである。
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カフェインと頭痛 [日ごろのこと]

 4月下旬の発熱後、回復しても軽い頭痛が続くので、原因をあれこれ考えた。以前にもこうした頭痛があり、原因を探るとコーヒーを飲み過ぎたことであった。カフェインの過剰摂取である。そこで今回も原因は発熱の後遺症ではなく、コーヒーではと考えた。そこでコーヒーを飲まないことにした。代わりにカフェインレスの無糖飲料を飲むことにした。コーヒーは習慣だから、うっかり飲んでしまうこともあった。しかし意識して飲まないことにしたら、ずいぶん頭痛が軽減した。やはりカフェインの過剰摂取なのである。

 コーヒーを飲むのは睡眠不足が原因である。睡眠不足の原因は睡眠時間が乱れている、入眠時刻が遅いということである。そこで意識して早めに眠るようにしている。
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