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初恋を弔う その3 [日ごろのこと]

 恋破れた元彼女との、最後のdateの店に今夕、寄ってみた。18年ぶりである。後日詳しく記すが、少し面白い体験をした。

 18年前の最後の日、2人は2件の店に行った。1件目で私は就職により遠く離れてしまうことを告げた。努力はしてみたが…どうにもならないことであった。そして彼女を連れていくには力不足であった。元彼女は涙を流して、そして私にいろいろと強く言った。私はめげていた。

 しかし2件目のこの店では彼女は何か私を励ますような態度であった。彼女自身も少し前向きなことを言っていた。

 私が座った席、そして彼女が座った席に腰掛けてみた。雰囲気のある店である。実は2つの異なる小説の舞台になっている。当時はなかったが、今はマチスのポスターが飾られている。

 1人で来たから、マスターに話しかけられた。この店でプロポーズする男性は多く、そして成就件数は多いという。結婚式もされたことがある。そんな縁起のいい店舗なのにもかかわらず、私たち2人は結ばれなかった。やはり縁がなかったのかもしれない。

 そんなことを感じてしまった。しかし悲しむというより、仕方がなく、そしてそれは昔のことと感じた。落ち込みはしない。むしろ笑顔でマスターと話をしたのである。作り笑顔でもなかった。
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大黒

こんばんは。「新聞記者 転職」で検索してたらここにきました。頑張っておられますね。記事もとても参考になりました。
by 大黒 (2014-03-08 23:33) 

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