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パワハラを目撃 [日ごろのこと]

 食品を買うスーパーでは高校生らしき青少年がアルバイトをしている。周囲はマンションだから所得の低い家庭は多くないと思うのだが、何か事情があるのだろうか。アルバイトのほかにパートや店長がいるようである。パートは高齢者がほとんどである。

 パートの高齢者の男性が何やら男子高校生のバイトに厳しく言っていて、それは無理です、何ともできませんという受け答えをされていた。こうした光景を2回も目撃した。この高校生は背が高く、ハンサムでしかも賢そうである。仕事もてきぱきとしていて礼儀正しい。日本のアルバイト高校生の鏡のような男子である。

 一方、パートの高齢者はレジがいつまでたってもうまく使えないらしい。後から入ってきた高校生のほうが以前からいる高齢者よりもずっと仕事ができるようである。

 恐らく高齢者のほうが何やら高校生の足を引っ張っているのだろう。

 労働法的見地に立つと、非正規が非正規の就業環境を勝手に悪化させているのだから、会社にハラスメントの防止義務があり、ハラッサーを指導するか、配転するか、処分するなどする義務が生じる。

 労働市場的見地に立つと、仕事のできない高齢者が賢い高校生とスキルの面で競争になり、高齢者が嫌がらせをして同水準まで引き下げようとしているのである。

 文学的見地に立つと、容姿でも賢さでも行動力でも劣る高齢者が高校生を妬んで、オス的な敵愾心を抱き、指導にかこつけて、感情をぶつけて溜飲を下しているのである。

 しかしこれらが真実だろうか。

 私は前途有望な青年がこんな所で時間当たり1,000円ほどでバイトするより、高校生らしく勉強やスポーツや友情や恋愛に勤しんでいるほうがはるかに有意義のように思える。こんな所といっては何だが、人生に疲れた爺さん婆さんが痛い身体をさすりながら、非効果的に働いているところにいれば、勢い、彼らをフォローすることになる。

 スーパーの仕事というより介護の仕事であろう。青少年は青少年らしい場で活躍すべきである。先行き短い他人に過剰に優しくする必要があろうか。それは第1に彼らの子どもや孫の役目ではないか。

 神に口なしという。パートの爺さんは嫌がらせをすることで、アンタこんなところにいてもったいないよという天の声を届けているのだろう。

 時間や体力という資源を豊富に持っている青少年だとしても、機会や時間を損失してはいけない。失敗が許されているのだから、機会あるところ、可能性のあるところにどんどん時間や体力を投資すべきだ。これは義務とも言えるだろう。
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