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処方薬局の窓口 [自分の身体は自分で守れ]

 病院で処方箋を書いてもらうとたいていは病院の前にある処方薬局に出向く。どこで薬をもらってもいいのだが,面倒くさいから,いちばん近くに行くのである。

 薬剤師は「OOさん,今回は何でかかりました?」と薬を手渡す前に尋ねてくる。うるさいな,と私は思う。これは以前にはなかったもので,病名を尋ねて,薬の処方に間違いがないか確かめるためとされる。疑問があれば,処方箋を発行した病院に薬剤師が問い合わせるのである。

 ところが,実務的に言うと,医者というのは病名を明確に患者に言わないことの方が多い。医者は治すことがメインで,患者に病名を通知することはあまり重視しない。またカルテには・・・・私は自分のカルテをよく読んだことがあるのだが・・・・1つの病気に複数の病名がつけられていることがあるのである。たとえば風邪には「流行性感冒」のほかに「脱水症状」「ビタミンB不足」などと書かれていることがある。そうすると,病名は「脱水症状」なのか「流行性感冒」なのか「ビタミンB不足」なのか分からない。カルテ上は同格の病名で,どれがメインというわけでもない。

 そこで,薬剤師に病名を聞かれても,口ごもってしまうことがある。あれ,何だっけ? ということになる。医者には何も言われていないのだ。

 薬剤師はやけに張り切って尋ねる。パーティションもろくにないところで,他の患者がいるようなところで,自分の病名を言うのはイヤなものである。

 そもそも薬剤師は処方箋に書かれた内容に一致した薬を売るだけである。もしその薬の害が患者に出ても絶対に責任を取らない。それは処方箋を書いた医者の責任になる。

 そうすると,病名などの情報は薬剤師に言わなくてもいいような気がする。その証拠として,医者は薬剤師に対して,処方内容を英語で書くだけで,病名はぜんぜん書かない。医者が「薬剤師は患者の病名について知らなくてよい」と考えている表れである。そういう点は露骨である。

 薬剤師としては病名を知りたければ,処方箋に病名を書いてくださいと,病院に掛け合うべきである。医師団体が威張っていて,薬剤師団体と協力していないのだろう。それは,隣接職域の団体同士で話をつける問題だろう。

 それを何だか事情がよく分からない患者に尋ねても,どうしようもないだろう。戸惑うばかりである。どういう事情で,全国的に薬剤師に病名を患者に尋ねるようにしているのか,私は薬剤師団体の考え方を知りたいと思っている。

 


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