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不愉快な態度 [日ごろのこと]

 誠意を持って接しているのに不愉快な態度を取られるとがっかりする。自らの誠意に偽りがあったのか、誠意が不足していたのか、何だかあれこれと反省してしまう。あるいは相手の態度を糺したいと思ってしまう。

 しかし冷静になってみよう。自らに偽りがないことが自明なのであれば反省する必要はない。また相手の態度を糺そうとしてはいけない。腹を立てさせられて、むしろ幸運である。自分にとって相手は価値がないのだろう。

 真実は自らの誠意の水準まで、相手の誠意が到達しないのである。誠意が乏しいか、偽りがあるかなのだろう。何だか悲しいのだが、人間というのはそういうもので、誠意にも幾つか段階がある。純粋な誠意、利用しようとする気持ちが混じった誠意のようなもの、騙そうという気持ちが混じった誠意のようなもの。

 いわば自分のほうが悪いのではなく、相手のほうが悪い。客観的に見ても、その通りということがほとんどだ。

 自らがA級なら、相手はC級とまでとはいわないがB級以下なのである。A級とB級では合わない。B級の人物はA級の人間からな自然に離れていく。重ねて誠意を持って接する必要はない。B級のほうでもA級とは合わないと感じるのだろう。

 人間というのは同じ水準で交わるものである。幾つかの微妙な階層、レイヤーがあり、そうしたレイヤーは無視してはいけない。出会う機会、出会う場所、出会う時間帯がある。そして同一でないレイアー同士では微妙にずれてしまう。

 いい加減でよろしい。放っておくと、文句を言いながら離れていく。引き止めようとしてもいけない。

 ところでA級やB級というのは私は生まれつきのものではないかと思っている。それほどにも変わらないものなのである。

 人間というのは変わる可能性のある存在である。教育的、あるいは宗教的にはその通りである。しかし社会生活を送るに当たっては、そうそう簡単には変わらないと考えてよろしい。
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