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業界紙面接と不採用通知 [会計学学習]

 月曜日の面接は応接室で2時間あまりのテストであった。800字の論作文は納得できるとして,読解力や計算力についての200問ほどのものと,性格検査のようなものが300問ほどであった。「筆記用具はこちらで用意しますから」と言い渡されていたので,何となくは予想していたが,それにしても量が非常に多かった。応接室のソファと机を使ってやらなければならないので,姿勢がつらかった。計算力についての問題は時間が足りない感じがしたが,当初の予定よりも30分ほど終わりの合図が遅れたので,全問解答できた。

 面接は3分間ほどで,いかにも仕事の途中で来たという感じの忙しそうな30台らしい若手社員だった。やはり名刺も渡されないし,名乗らない。履歴書については2時間以上前に総務に手渡していたが,中身を読んでいないようであった。新聞記者であるならば名刺を切るのは習い性になっているはずだが,どうも変な感じである。

 「新聞記者を志望なの?」「ええ,募集の職種に新聞記者・正社員とありますが」「そりゃそうだが,新聞記者は難しいよ」などと埒の明かない会話が続く。“当社”は新聞記者のみしか募集していないのを知らないらしい。新聞記者という職種のプライオリティを強調するのだが,その後,私に新聞記者の経歴があることを気づくのである。記者経験者にそのような説明をしても無意味であろう。ただし「うちの新聞を見たことがある?」との冒頭の質問に「ええ,図書館で少し閲覧しました」と答えるとちょっとびっくりしていた。それほど一般的ではない専門紙なのである。

 履歴書の内容やインターネット応募したときの職務経歴書をまったく読んでいないらしく,それを覆い隠すように「どうして前の会社を辞めたの?」「新聞記者から事務職ってのはどうしてなの?」という挑発的な質問が多かったが,丁寧に答えたが,どうも勘違いして理解しているのではないかと思われる場合もあった。冷静に答えたつもりだが,ちょっと陰鬱な調子で答えた回答もある。最後は「通過したときだけにご連絡ということでいいですね!」であった。実は募集要項に「合否は必ずこちらから通知する旨」がわざわざ書いてある。どうも総務との連絡がまったくないようである。

 面接後に考えると,面接担当者は気が小さく,神経が細く,そのくせ失礼なタイプだったなあと思った。一般紙 → 業界紙という転職は一般的なコースの1つとされているので,一般紙出身の中堅以上が面接担当者となることをイメージしていたのでちょっとがっくりした。面接会場付近のフロアには髪が長くばさばさの中年やしかめっ面で顔が酒焼けして浅黒い老人のような社員がうろうろしていて,どうも感じが悪かった。

 話は前後するが,その日の午前中に就職カウンセラーから連絡が入り,医療系の編集の口に応募してみないかと勧められた。そこできょう11日に応募書類を作成して,速達で応募してみた。電話の中で,環境系の団体職員の応募について,連絡が来ないことを相談してみた。すると「役所系のところだから,いろいろと決めることが遅いのでしょう。それに求職者の立場からすると,求職活動しかしていないので待つのがじれったいのです。あなたが現役だったとき,いろいろと仕事を並行してやっているので,おそらく時間が経つのが早かったでしょう。パートなどを採用するときなども同じです。電話で『採用の進捗状況などどうですか?』などと問い合わせてもいいかもしれません」との答えだった。なるほど,時間の感覚が違うのか。勉強になった。

 そうしているうちに,きょう10日に封書で不採用通知が来た。その通知には「ご連絡が大変遅くなりましたことをお詫び申し上げます」とある。最後に「貴殿の今後のご検討を心よりお祈りいたします」とあったので,かなり考え込んでしまった。何を「ご検討」するのだろう。目的語のない文である。あれこれ考えると「ご健闘」の変換ミスであった。

 このように簡単な書面でもタイプミスをしてしまうのは,いかがなものかと思う。息子や孫に年賀状を書いているのではないのである。だからこそ私のような経験者が必要だと思うが,採用は水ものだし,致し方ないことである。

 一時は極道の道に入ってしまった弁護士・大平光代さんは20台のころ,極道を足抜けした後,就職しようと思ってあちこち履歴書を送ったが,採用を軒並み断られてしまった。どうしても不採用理由を知りたいと思って,3度までは不採用理由を電話で尋ねたという。不採用理由はなかなか開かしてくれなかったが,どこも「中学卒業の学歴しかないから」ということだったらしい(極道出身が不採用理由ではないのだ・・・・・・! 履歴書などではそういうことは分からない)。これが宅建,司法書士,弁護士資格と順に取っていく大きな理由となった。大平さんは現在,大阪市役所職員厚遇問題に取り組んでおり,公金をじゃぶじゃぶ使って遊んでいる「高校卒業」や「大学卒業」の大阪市職員と労組組合員をどうやって改革するか,助役として頭を悩ましているという。そういう話を参考にすると,今回の私の不採用についても電話などで問い合わせてもいいような気がする。抗議というわけではなく,ロジカルに考えて何が不採用になったのかという点が明らかにするのである。それにしても電話取材は私の専門の1つで,このくらいの話を聞くのは何でもないのだが・・・・・。


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tyokyori-sousyano-kodoku

こんばんは。
不採用の理由、わたしも常々知りたいと思っていました。
まっとうな回答があまり期待出来ないので、試した事はありません。
わたしがアルバイトの採用をしていた時に不採用にしたヒトの事を考えてみると、よっぽど問題があると思われるヒト以外(面接したら余りにも常識がないとか、滅茶苦茶な履歴書を持って来たとか)は、不採用にとくに理由がなかったのを思い出しました。
採用するヒトには理由があり、特にどのような理由もないヒトが不採用だったと思います。普通の会社もそんなものかもかも知れないと思うと、回答に窮するのも目に見えてしまって。
ところで、わたしも「様」使用休止希望します(笑)。
by tyokyori-sousyano-kodoku (2005-07-13 22:30) 

メイのかつおぶし

うかつ者さんへ コメントを書いていただきありがとうございました。不採用の理由については,反省して改善するためや,今後の転職活動の指針のために知りたいところです。うかつ者さんの経験では,採用するときには,採用のために積極的な理由があったのですね。逆に不採用のときは,採用のために積極的な理由がないということなのでしょうか。ところで,ご希望通りにこれからは「さん」付けにしますので,よろしくお願いします。
by メイのかつおぶし (2005-07-14 18:09) 

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