SSブログ

労使折衝の経過(2月17日) [仕事を考える]

 労働組合が労使交渉の経過を先週に引き続いて、メールで寄越してきた。労組執行部は彼らなりに真剣に折衝に当たっているのだろうが、メールを読むと、私はいつも腹立たしくなる。どうしてだろうかと考えてみた。

①ケースによっては、会社側がまるで業務命令かのように、労働組合に対して、あれこれ、指示をしていて、それに対して、労組が反論せずに、屈服している。会社側の労働組合に対する指示には、指示に従うことが不可能なものが含まれる。労働組合は当然のように、それをそのまま私に伝えてくる。
「解雇理由について、労働組合が、独自に調査をすることを禁じる」(労働組合法違反)
「団体交渉には応じない」(同)
「本人から地方労働局に対して、『労働局あっせんは、しない』と会社側に連絡するように依頼してくれ」(労働局あっせんの仕組みから、不可能)

②ケースによって、会社と労働組合の両方が、問題を理解できない。その代わりに、問題とは別の、自分で独自に考えたテーマについて、検討するという、無駄なことをやっている。
「解雇ではなくて、『契約破棄』なのだ」(「契約破棄」などという言葉はない)
「職場復帰は無理だが、別の部署に配属することを、検討した」(別の部署に配属することは、職場復帰である)
「契約当初の年俸をもとに計算した」(更新後の契約について解雇を争っているのであって、当初の契約は問題にしていない)

③会社側が子どもじみた理由で、労働組合が申し込んだ折衝を断ってくる。労働組合は仕事の関係で、折衝をしない。
「労働局が『あっせんをしない』と連絡するのを待っているので、労使の折衝はしない」(会社側、労働局の仕組み上、その種の連絡は来ない)
「取締役のうち、2名が風邪を引いて、会合が開けなかったので、労使の折衝は開かない」(会社側、取締役は欠勤できないはず)
「校了の作業をやっているので、忙しいので、労使の折衝はしない」(労組側、いつも午後5時に退社するのを止めて、普段から残業すれば、校了日に忙しいことはないはず)

 ①~③のことを考えて、判断すると、普段から、原則として会社側という強者の言い分が、そのまま通って、労組側という弱者が従ってしまう、ということが分かる。それに対して、労組側としては法令なり、契約なり、行政指導なりなどを理由として、反論したり、主張したりして、防戦するのがよい。ところが、労組は理解力が低い、ロジックに弱いなどの頭脳の問題と、根気がない、すぐ諦める、ふにゃふにゃニヤニヤして甘えているなどの精神力の問題の2つを抱えているようだ。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0