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健康と人生 [自分の身体は自分で守れ]

 健康が人生に与える影響は大きい。体を壊すと、何をやっても上手くいかず、立て続けに不運な目に遭うことがある。私は過去に3,4年間、ほとんど寝込んでいた経験がある。この間、ずいぶんじたばたしたものだが、何も役に立たなかった。適切な治療を、受けていればどんなに助かったかと思う。

 体を壊したとき、重要なのは冷静さである。体が不調な時は、原因が判らず、右往左往する。そういう時、まず、以前かかったことがある医師を訪ねることだ。まず電話をかけ、病院が診察しているかどうかを確かめて、通院カードと健保証を持って、受診する。診療科目が異なると判断しても、あえて顔見知りの医師にかかることだ。内科でも耳鼻科でも外科でもいいだろう。そうして、自分の症状を話せばよい。その医師が、専門が違うと判断すれば、患者に対して別の医師への紹介状を作成してくれる。医療の世界では、医師は医師を知っている。紹介状があれば、スムーズに専門の医師にかかり、適切な治療を受けることが出来る。

 私は体が丈夫なほうで、子どものころから大きな病気をしたことがなかった。そのため、私は医師へのかかり方というものに、知恵がなかった。苦しさから逃れるため、あれこれと複数の病院にかかり、治療に遠回りをしてしまった。その間に、苦しさから仕事を辞めてしまった。


 私は、夜中に腹部に激痛が走って、眠れなくなったことがあった。自分では盲腸と判断したが、かつての失敗を思い起こして、こうした痛みの中でも冷静さを取り戻した。そして、風邪でかかったことがある内科に電話をかけて、開いていることを確認してから、受診した。医師は、緊急扱いで、詳しく診てくれて、「尿路結石の症状だが、盲腸である可能性も捨てきれない」と言って、総合病院泌尿器科を紹介してくれた。ここでは、専門の検査で、尿路結石という診断が、はっきりした。治療で痛みはすぐに治まり、その後服薬で、私は完治した
。私が、勝手に判断して、外科にでもかかっていたら、治療は遠回りになって、苦しんでいたことだろう。ここで注意が必要なのは、医師ですら当初は「盲腸」なのか「尿路結石」なのか、判断がつかないほど、微妙な症状だったのである。患者が「盲腸だから外科に行こう」と考えても、不思議ではない。だがこういう時ほど、患者は冷静になって、顔見知りの医師を訪ねることが重要なのである。

 私は体を壊したとき、冷静でなかった。体を壊す直前に、高熱の風邪をひいた。知り合いの耳鼻科にかかると、翌日、その医師が親切にも電話をかけてきてくれた。その後、会うと「あなたは過労ですよ」と言ってくれた。私はこうしたアドバイスに真剣に耳を傾けなかった。私はこの医師とは当時親しく、医師は私から治療費を取らなかった。この医師は、地域で親切で腕も良いということで、評判が良かった。よく考えると、この医師にもう1回かかって、体調の悪さについて、よく相談をすれば良かったのであろう。この医師は、体を壊している間も、私にハガキをくれたし、emailすら記していた。なぜこの医師に連絡をしなかったのか、自分でも不思議に思う。

 私はこれを教訓に、他人がけがをしたり、倒れたりした時、冷静に対処することが出来るようになった。事故などで、けが人が出た時、救急車を呼んで、その後、救急隊員の手伝いをしたことが、4回ある。その内、1回は大規模な事故であった。意外なことだが、患者や救急隊員からお礼を言われた。また、最近のことだが、私は、体調の悪さやけがで混乱している人から、アドバイスを求められ、「冷静になって、以前かかったことのある医師を、まず受診すること」とアドバイスしたことがある。合わせて3人に対して助言したが、その内、2人からは感謝された。

 私は、自分のことでは、後悔している。体を壊したことは、当時、職業生活に悪影響を与えており、本当に残念である。残念で涙が出る。しかし、やはり人生は経験してみなければ判らないことがある。私は、せめて周りの人たちがこうした残念なことに、とりわけ職業生活を断つようなことにならないように、必要な時には助言するし、支援することにしている。


 

 


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