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遅い普通郵便 [日ごろのこと]

 2010年ごろ、レターパック500という現在520円のレターパックプラスの前身が発売された。アメリカのFedExやヨーロッパのDHLのドキュメントクーリエの模倣だと思った。そして普通郵便は廃止されるのではないかと懸念した。

 欧米の郵便制度、とりわけアメリカの郵便はサービスが低下して、ようやく存続している有様である。ビジネスでは急ぐし、確実性が求められるので、ビジネスでの信書はFedExか、DHLを使うことがほとんどである。日本では信書は郵便局が独占しているので、郵便局がドキュメントクーリエを創設したというわけである。ただし信書を民間任せにしないという負い目があるので、レターパックプラスの料金はFedExやDHLよりもずっと価格が安い。ただし現在はデータ共有や電子契約が発達しているので、こうした信書そのものの輸送はもはや重要でないのかもしれない。

 先週半ばに普通郵便を投函したのだが、ようやくきょう届いたという。しかも通常の配達時間帯より遅くて、夕方である。悪天候の影響があったのだろう。県域内なのだが何と1週間も掛かった。かつては郵便ポストのその日の集荷に間に合えば必ず翌日に届いた。ウェブで調べると、配達に必要な日数は何と3日間である。その上、土日休日は配達しない。そうすると週後半に投函すると、かつての7倍の6倍の日数が掛かるのである。

 こうした仕組みを知らないと、宛名の誤記、誤配、紛失などを疑ってしまう。普通郵便はトラッキングできないのでなおさらである。ビジネスではもはや使えないだろう。

 ウェブ上でのメッセージ、データ共有、電子契約など基本とし、信書を排するしかない。DXと言えば格好いいが、古き良き郵便制度の崩壊への対応であろう。
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