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嫉妬発作説 [仕事を考える]

 大嶋信頼というカウンセラーの説が興味深い。嫉妬発作説というものである。

 嫉妬というのは電気反応のようなもので、低く見ていた者に優れた点を発見すると、脅威とみなして攻撃を行うのだという。発作だから本人はよく覚えていない。また対象者はこうした嫉妬発作への対応にかき乱され、能率が低下するらしい。典型的なのは中間管理職から部下への嫉妬で、自分の行動を改善してあたふたした部下が嫉妬発作をさらに憎悪させ、退職に追い込まれるのだという。

 対策として上司から部下である自分への嫉妬を自覚すること、自分が悪いと思わないこと、相手が悪いと思うこと、謙遜しないこと、嫉妬をスルーしてやるべきことをやることらしい。私ならば環境を変えることと付け加えるだろう。

 人間に限らず、動物は嫉妬発作によって集団の構成員の足を引っ張り、能力や機会を平均化しているのだろう。平均化すると、秩序が保たれ、集団の利益があるのだろう。

 大嶋信頼自身、尊敬する上司に嫉妬発作を起こされたあげく、働きにくくなり、独立したらしい。尊敬する上司に嫉妬されたのだから、カウンセラーとして優れていて、その上司に学ぶものは何もなかったのだろう。

 人間というのは奇妙なもので「オレはレベルが低くて、アンタをマネジメントするのに不適当だ」と直ちに言動で示してくれているものである。
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