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撮影者を突き出す [社会を考える]

 公共図書館で腰掛けて本を読んでいると、目の前にリュックを背負い、一眼レフを抱えた高齢者が近くに寄ってきて腰掛けた。一眼レフはのレンズはむき出しのままだ。何だか怪しいな、本を読みにきたのではないだろうと思った。放っておくと、座ったままこちらにレンズを向けて、シャッター音を立てて立ち去っていく。

 呼び止めた。呼び止めた所がちょうど図書カウンターの前だったから、職員に顛末を申告した。高齢者はモニターを見せて、あなたは写っていない、建物外の風景を撮影したんだと言い訳した。カメラはデジカメだったが10年以上前の機種のようである。確かに私は写っていなかった。窓から遠いから、建物外の風景を撮影したにしても構図がなっていない。

 アマチュアだとしても、カメラの基本ができていない。場所や他人の迷惑も考えていないのだから、カメラマンとしても常識が乏しい。

 職員は撮影前に断るように注意した。しかし高齢者は職員にも私にも謝罪せず、一通り言い訳すると逃げるように去って行った。帰宅してウエブサイトを調べてみると、公共図書館では撮影は一切禁止であった。

 書店や公共図書館はある程度自由な空間だから、他の施設では立ち入り制限されるような変な人たちが入ってくることがある。職員としては誰何するわけにはいかないし、持ち物を点検するわけにもいかないかもしれない。

 どうして私が正義感を発揮して、こんな人間を相手にしなければならないのだろうかと嫌になってしまった。これは職員の仕事である。

 利用が目的でなく入館する人たちに対しては、見て見ぬふりをせず、職員が勘を利かせて声を掛けるなどして、事前抑制することも重要である。見て見ぬふりをしてトラブルに発展して、まずい対処でクレームになる前に、トラブルになりそうな芽を摘めと言いたい。
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