SSブログ

ニタニタ企業 [社会を考える]

 重大事故を発生させた企業の経営者や管理職がニタニタと笑みを浮かべて記者会見するようすが話題になった。ドラッカーの言う真摯さがないのだ。しかしさらに考察する必要がある。組織として、ミスは経営者も管理職もエヘヘと笑みでごまかしてきたという指摘があった。

 ハインリッヒの法則で1:29:300の法則を当てはめると、300のヒヤリハットは従業員が現場でもみ消され、29の顧客からのクレームはエヘヘと経営者がごまかしたのである。ヒアリハットもクレームもなかったことにされ、経営者が真摯に考えないから今回の重大事故が発生した。

 顧客は彼らの本業の不真面目さに気付いたら、すぐに取引を止めるべきである。取引を続行するか、中止するかの判断が必要で、続行することが命取りだったのである。

 私が気になるのは日本人から真摯さが失われていることである。以前なら経営者が辞任したり、場合によっては自殺するような事態なのにエヘヘなのである。もっとも自殺は防止しなければいけない。しかし明治・大正生まれ、昭和ヒトケタなどの世代は軍隊経験もあるのかもしれないが、非常に責任感が強い傾向があったと言えよう。昔がたきの経営者などは一般の人たちが我慢できないようなことも我慢した。韓国人、中国人、インド人など経済成長著しい国の人たちと実際に会ってみると比べると、日本人の真摯さが失われていることが分かる。

 経済が成熟すると(現在は衰退と言えるが)、真摯さが失われ、本業に精を出さず、安易に考え、嘘つきになるようである。経営者としては失格どころか、社会の迷惑というべきである。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。