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足引っ張り合いカルチャー [仕事を考える]

 会社が成長していないので、足を引っ張り合う企業風土が生み出され、それが行きつくところまで行きつく。人事で特徴的なのは「足を引っ張る大将」が代表取締役になってしまったことであろう。数10人程度の人員の中で、足を引っ張る能力がいちばん高いのである(能力と言えるかどうか別問題)。

 腐った企業風土の中で、効果的に足を引っ張る能力があるので、取締役会、および大株主が大喜びということになる。むろんそうしたことに反対したい者もいただろうが仕方がないと諦め、黙っていたというわけである。

 代表取締役は自分より優れた者がいれば敏感に気付いて、嫉妬心をむき出しにして、退職するようにパワハラを加えていく。パワハラという行為は違法だが、その動機はさらに腐っている。彼にとって重要なのは自分との比較であろう。自分の水準が世間でどうなのかは問題ではない。彼より劣った人物というのはなかなかいないためか、集団退職も生じてしまった。

 「足を引っ張る大将」なのだから劣った人物だけが必要なのであろう。劣った人物ばかりになったのだから営業損失に転落するのは当然のことである。いわば彼自身の能力の反映で、稼ぐことはできないというわけだ。

 中小企業でも優れた経営者であれば新規事業を成功させている。MBAの同級生の同族中小企業でも突如年売上1,000百万円の新規事業を興していた。こうした違いはなぜ生まれるのかというとやはり人事であり、またポストに就いた人間の人物次第ということだろう。

 「足を引っ張る大将」が代表取締役になって他の役職者は大喜びだったのだから、営業損失という結果も甘受して、退任、退職したらどうだろうか。
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